バカ野郎!お前の考えを聞きたいんだ
日本のコンサル業界を切り拓いたレジェンド・大前研一氏から直伝で学んだ「探究」の原点
こんにちは、炭谷俊樹(すみ)です。
ポッドキャスト『火がついた日』の最新エピソード、第16回を配信しました。
今回は、私自身の人生に最も大きな影響を与えた恩師であり、日本の経営コンサルティング業界を切り開いたレジェンド・大前研一さん(現・ビジネスブレークスルー大学学長)とのエピソードについてお話ししています。
◆ 「うちに来いよ」の一言で変わった運命 私はもともと物理学者を目指していましたが、大学院時代に自分の実力不足を痛感し、留学にも失敗。夢に挫折し、路頭に迷っていました。 そんな時、様々な業界を見てみようと潜り込んだのが、当時日本では全く無名だった「マッキンゼー・アンド・カンパニー」というコンサルティング会社でのアルバイトでした。 そこで、当時日本支社長だった大前さんとランチをご一緒する機会があり、進路の悩みを打ち明けたところ「だったら、うちに来いよ」と声をかけていただいたのです。その一言が、私の運命を大きく変えることになりました。
◆ 毎週の「KOミーティング」 入社後、最初のプロジェクトでいきなり大前さんが直属の上司となり、毎週ミーティングを行いました。大前さんのイニシャル(Kenichi Ohmae)をとって「KOミーティング」と呼んでいましたが、文字通り毎回「KO(ノックアウト)」される日々でした。
大前さんが怒るのは、私たちが「自分で考えていない時」です。新聞に書いてあるような世間の常識をそのまま資料にして持っていくと、「バカ野郎!」と一喝される。 「俺はな、世の中で言われているようなことを聞きたいんじゃない。お前の考えを聞きたいんだ。人の言うことなんか信じるな、自分で考えろ!」
経営について何も知らなかった20代の若手の時から徹底的に叩き込まれました。
◆ いざという時は「俺がやる」という親分肌 しかし、ただ厳しいだけではありません。「バカ野郎!」と怒った後には、30分近くにわたって「俺はこう思う、ここはこう分析すればいいんだ」と、あふれるようなアイデアと仮説で丁寧にフィードバックをくれました。 また、私がプロジェクトでクライアントと意見が対立し、どうにもならなくなって「助けてください」と泣きついた時は、「わかった、まかせろ」と自ら前に出て、あっという間に問題を解決してくれました。一番大変な時に逃げず、矢面に立って守ってくれる。本当に信頼できる「親分」の背中をそこで見ました。
◆ 大前さんから学んだ「探究的な生き方」 世間の正解を疑い、自分で仮説を立て、検証し、バージョンアップしていく。 大前さんから直伝で叩き込まれたこの考え方は、私がその後教育の世界に入り、「探究」という学びを実践していく上での確固たる原点になっています。
AIが瞬時に「一般的な正解」を出してくれるこれからの時代。世間の声に流されず、「自分が主語で考える力」がますます重要になります。 時代を切り開いてきたレジェンドの熱量と、私の人生を変えたエピソードを語りました。
🎧 Podcast『火がついた日』第16回(大前研一氏とのエピソード)の視聴はこちら:


